せつない想い2 


非常階段の踊り場で遠くを見つめる彼女の想いは… 

すっかり暮れてしまい人通りも少なくなって来た街角の雑居ビル、階段の踊り場でカフェモカのカップを手にタバコに火を点ける彼女は昼間は小さな工場で働いているが、夜はこの街の風俗店で週2回働いている。子供を預けている母親にはコンパニオンをしていると言っておいてのこの仕事だが、彼女自身なぜ続けているのかわからない。結婚して子供が生まれ、なんとなく離婚して実家に帰ってからは、生活費もほとんどかからず、紹介されて入った職場での給料もほとんど自身の買い物に使っていて、別段収入に不足は無い。離婚した当初はごたごたしていた男関係も自然に少なくなり、最近はもう数年続いている職場の妻子持ちとの不倫だけだが、特別に好きという訳でもなく、ただ何となく他の人を好きになっては悪いと思っている程度で、そのせいか、最近知り合って彼女の事をデートに誘ってくれる男友達ともそれ以上の関係になるつもりは無い。どうも自分を本当に愛してくれているのはその男友達だけだと思いながらも、これ以上親しい関係になるつもりもなく、でも離れていかれるのも何となく寂しいような気もする。いずれにしても皆には秘密にしているこの生活も、いずれは年齢のせいで変えていかなければと思っているが、結局はその時々の年齢でもできる風俗を見つけて同じように続けていくと感じている。店の他の女の子にはお金のためだと言ってあるが、本当の理由は自分にも解らない、結構迷いながらもいつも買うのは同じ「カフェモカ」なのと同じに。 

投稿日時: 金 - 6月 11, 2004 : 09:46 午前       前の記事:   次の記事:  


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