世界の見方 



私は常々人間というものは2種類に分類できるのではないかと思っています。こう言うとなんか差別的な話と思われるかもしれませんが、そういった話ではありません。ここでお話するのは人々の「世界の見方」、つまり「世界観」の事です。世界観、つまり「世の中の仕組み」の捉え方、「自分自身が置かれた立場の理解」、そういった事についてです。
具体的に言えば、人間は「うまい話がある」と思っている人々と、「うまい話なんてない」と思っている人々の2つに分ける事が出来ると言う事です。
ではまず「うまい話がある」と思っている人々、さらに詳しくいえば「世の中には自分の知らない所で、うまい話があって、自分はそれに関われないでいる」と思っている人達についてです。
この人達は、「世の中の全ての事は、裏で美味しい取引が存在していて、仕事も勉強もすべてそういった裏取引で決定されていて、自分はいくら真面目に努力しても、そういった裏の取引に参加出来ないので、成功できるはずはない、だから努力することには意味が無い、そういった裏の仕組みに参加出来ない自分は初めから公平な扱いをされていない」と思っている人々です。こういった人は残念ながら日本のサラリーマンに多くみられるタイプなのではないでしょうか。居酒屋でのおじさん達やOLの愚痴を聴いていればこの辺の事は良く理解出来るとおもいます。また、非行に走った少年や、犯罪を犯した人が必ず主張する理論でもあります。私の身近な例を見ても、このような考えが植え付けられるには、幼少期の親や教師などの周りの大人の考えが大きく影響しているように思います。
実際、親が常々こういった考えを子供に対して言っていて、子供の未来への希望を潰されて育った人達は、親達と同様の考えを持つにいたる事になるようです。
そのような人達は仕事でも、成功している人や評価の高い人に対して、努力と実力でそうなっているとは考えず、なにか裏取引でそうなったと考えて、敵対心を持って接します。そうして自身もどうせ評価されない仕事の努力をするよりも勝ち組の上司を探して、うまく勝ち馬の乗る事ばかり考えています。しかし実際には差別されていて勝ち組に入る事は出来ないと思っているので、仕事の出来る人は全て敵扱いとなり、仕事の出来ない人は差別されている仲間と考えています。
またこのような人達は、簡単にだまされてしまいます、なぜなら世の中は絶対裏のおいしい仕組で成り立っていると思っているので、うさんくさい儲け話を持ちかけられると「ははーん、やっぱり、そんなおいしい話があるんだ」と簡単にだまされてしまうわけです。
さて、もう一方の「うまい話はない」と思っている人達は、どちらかと言えば少数派です。この人達は、「誰も理由も無く便宜や利益を得る事は出来ない、結局は自分でなんとかするしか無い」と思っている訳で、前述の人達を使っている会社の経営者や、スポーツ選手、手腕を発揮する事業家、戦場でも活躍するボランティアなど、あと、悪い例かもしれませんが、前述の彼らを騙す側の人間、詳細な計画を立てて、「うまい話に乗って来る人達」を使って悪事を働く黒幕、権力を背景に利権をむさぼる政治家などもこちらの側です。この話を読んで、「えっ、それじゃ結局うまい話はあるんじゃないか」と思った人、それは間違いです、これらの人達はうまい話に乗るんじゃなくて、うまい話を自ら創造していくのです。善悪の是非は別として、努力する事、自らの道を切り開いて行く事、自らの未来は自らコントロールして行く意思、これらを持っている事が「うまい話はない」と思っている人達の特徴です。
また、これらの世界観の違いが、彼らが普段から注目収集する情報の内容に決定的な違いを生んでいるのです。
貴方が仕事仲間や部下について考える時に、彼らの性格などよりこの考え方について注意をはらった方が、彼らの行動パターンについてより重要な情報を提供してくれることでしょう。
むかしから言うんですよ、「大きな悪事は小さなことからこつこつと」ってね!(笑) 

投稿日時: 火 - 7月 20, 2004 : 07:12 午前       前の記事:   次の記事:  


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