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最近の東証のジェイコム上場で20億円稼ぎだした若者の話題がありましたが、株をやってる人の特徴は...

最近の東証のジェイコム上場で20億円稼ぎだした若者の話題がありましたが、株をやってる人の特徴は昔から変わりません、今日はその個人投資家のお話。
私がまだお勤めをしてた頃にも、私の回りでもで株をやってる人が沢山居ました。今でこそ自宅のパソコンを屈指して日がな一日売買を繰り返すデイトレーダーが一般的になってますが、まだパソコンも普及してなくって、当然インターネットなんてものは存在しなかったバブル時期にも、株で儲けようって素人投資家の生息数はそれこそゴキブリ並みでしたね(笑)
その当時の素人株屋と今のトレーダーでは扱い金額も桁違いですし、株の売買する間隔も全然異なっていましたが、どちらにも共通する特質が明確にあると思います。
それは「一日中株価が気になって他の事が手に付かない」って事です。
さすがに今と違ってパソコンに一日張り付いている訳にはいきませんが、市場の開いている間は、仕事中でも短波ラジオのイヤホンを耳にねじ込んで、株価速報を隠れて聞いているってのが一般的な状況でした。とにかく株価が気になってなにも手に付かない、昼休みは食事もそこそこに証券会社のロビーへ行くって生活の方が身近にも何人も出現した時代でした。
さて、ふと考えてみると、私の子供の頃にも株をやってる人は結構居て、私のおじいちゃんも戦前から数社のの株を持ってたりしたので、株への投資自体は特別玄人だけの物ではなかったと思いますが、別段株価が気になって仕事が手に付かないって人も見かけた覚えが無かったんですね。でも、なぜかバブルの時期からそういった「そわそわ組」を良く見かけるようになったんですが、これには何か訳があるんじゃないかって事で考えてみました。
考えるに、これまでの株を買う動機ってのは、基本的に長期保有での配当や値上がりを考えての事で、資産もあって資金面での余裕もある階層が、企業の創業時などに購入して保有し続ける場合も多く、大手の場合は系列同士の持ち合いの慣習もあって、実態としての市場の流通量もバブル前に比べれば少なかった事でもあり、短期的な値動きにあまり敏感にならなかったのではないかと思います。
しかし時代はバブル期、それまで平穏無事で緩やかな上昇を続けていた株価も、オイルショック、ドルショックを経験して、大きな値動きでの利益の旨味を経験して、インフレと共に株価も一本調子での上げ基調、何買っても名目上は利益が上がるけど、インフレも進んでるんでそれでは儲からない。そこでその上り基調の中からも循環的な株価の波に注目しての、波の変わり目での売買で利鞘を稼ぐ手法も一般的になって来て、さらに割安感のある株を買って、短期で売却して小額の利鞘を稼ぐ手法も浸透して来て、企業内にもトレーディング部門が続々登場してきた時期です。
そこにさらに強い味方が登場、それは「日経の提供するオンライン株価表示システム」でした。まだまだ大企業の資金課にしか入っていなかったこの様なシステムも、バブル後期には企業向けパソコンの普及に伴って中小企業の経理課や、個人投資家の家にまで進出して来たわけです。
このような状況でも、実際の売買は先進国のようにコンピューター化されているわけでもないので、証券会社を相手にして相対で取引をしていた訳ですが、ここで出て来たのが「相乗り」って状況です。つまり、会社がもってる情報資産を使って、仕事としての取引に、自分の投資も相乗りして儲けさせて頂こうって手法です。実際一般企業のトレーディング部門なんて、一番地味で保守的な経理課の中に、時流に乗って儲けろってトップの鶴の一声で作られた素人の集まりがほとんどだった訳で、結局は証券会社の言いなりになっちゃてる事が大かったんですね。それでもそれなりに利益を出しているのを、さらに周辺の社員が見て、それに相乗りして行くって構図で、社内に居るのは実質証券会社の言いなりの手先ばっかりって会社もありました。
インサイダー取引がいまほど罪悪視されていない時代(っていうかインサイダーばっかり)でしたから、この辺りの人間をコントロールして、社内情報もしっかりと引き出していたのではないかと思います。
さらにその回りの一般の人達に至っては、投資はバブリーに膨らんだ「ボーナス」だけが資金源でした。そのボーナスを支給された日から、住宅ローン引き落とし日までの2ヶ月に短期利益を狙って投資するって人も多く、決済日が近づくにつれて、値動きが気になって仕事も手に付かないって状況でした。
それでも当時はバブリーな時期、森ビルがアークヒルズ(ヒルズの元祖)を建設開始する説明会で、当時の社長がこれを建てる目的を語るには、大型コンピュータの広帯域ネットワークを備えたオフィスビルにホテルのようなサービスの付いた住宅を合体させて、日中はオフィスで為替や株や先物のトーレディングをするトレーダーを上に住まわせて、夜でも朝でもいつでも値動きをチェックできるような、まるでニューヨークの様なオフィスを狙ってるんだって言ってましたが、そのお手本のウォールストリートでは、トレーダーは精神を病んで、コカインを常用して自殺率も高いって事を知らなかったんだと思いますね。
で、現在、売買手数料も当時に比べれば格段に安くなり、ネットでの自身での売買が可能になり、機関投資家の売買の隙間を縫っての短期売買での利鞘稼ぎをするデイトレーダーが大量に活動しています。しかしこのデイトレーダーの投資額が機関投資家に匹敵するようになった現在では、皮肉な事に企業の将来性や収益などには全く考慮をはらわないデイトレーダー自身の特徴が株価形成に色濃く反映されて、株価が敏感に反応して乱高下しやすくなってしまいました。
おかげで、私の知り合いのデイトレーダー諸氏は、株価ミニバブルの現在ですから、それなりに利益は上げていますが、もう全くお仕事が手に付かない状況になっちゃってて、多くは仕事も辞めて家にこもってディスプレイだけを見つめている生活になっちゃってる訳です。

投稿日時: 水 - 1月 25, 2006 : 12:50 午後       前の記事:   次の記事:  


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